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スカニア、欧州の特殊なトラック活用事例を紹介

2020年11月19日 (木)

国際フォルクスワーゲン傘下のトラックメーカー・スカニア(スウェーデン)はこのほど、自社のトラックを活用した運送会社2社の取り組みを紹介した。

1つ目は、環境に優しく再生可能な液化バイオガスを燃料として使用するスウェーデンの運送会社の取り組み。この運送会社は、リサイクル用に集積された空き缶とペットボトルをスウェーデン西部の集積場から南へ160キロ離れた工場まで輸送しているが、リサイクル業者である荷主が環境に優しい輸送を望んでいるため、液化バイオガスを燃料とする「スカニアR410」を導入した。

同社はこのトラックについて、「スカニアのトラックは非常に静かだが、バイオガス燃料トラックはさらに静かだ。運転性能もディーゼルトラックと大きく違わない」と評価。バイオガス燃料車のほかにも、再生可能ディーゼル燃料車2台をリサイクル材の輸送に投入しているという。

▲スウェーデンの液化バイオガス燃料トラック(出所:スカニア)

2つ目は、4輪駆動のトラック「スカニアG500A4×4HA」をけん引車として使用する取り組み。

この運送会社は、けん引車であるトラックに荷物を積載し、さらに後部にさまざまなセミトレーラー(荷台車)を接続して運行する。セミトレーラーには、プレハブハウスを積載することもあるため、全長が短く、シャシーの高さが低い4輪駆動トラックが求められており、「スカニアG500」の4輪駆動仕様が選ばれたという。

▲スイスで4輪駆動トラックをけん引車として使用する様子(出所:スカニア)