
(出所:丸紅)
荷主丸紅は8日、米エクソン・モービル(米国)がテキサス州ベイタウンで開発を進める低炭素水素・アンモニア製造プロジェクトに参画し、日本向けサプライチェーンの構築に関する共同検討を行うと発表した。
同プロジェクトは、年間90万トンの低炭素水素と100万トンの低炭素アンモニアの生産を予定しており、稼働開始時には世界最大規模となる見込みである。製造時に排出されるCO2の98%を回収することで、ブルーアンモニア案件としては極めて低い炭素集約度を実現し、業界最高水準の脱炭素化を目指す。最終投資決定はことし後半を予定している。
丸紅はこのプロジェクトに出資参画し、年間25万トンの低炭素アンモニアを引き取り、日本の最終需要家向けに供給する計画である。供給先として、神戸製鋼所の100%出資子会社であるコベルコパワー神戸が所有・運営する神戸発電所などが挙げられている。コベルコパワー神戸は、30年度までに既存燃料との20%の混焼を神戸発電所で開始し、同火力発電所のCO2排出量を削減する計画だ。
また、丸紅とエクソン・モービルは、新エネルギー事業分野におけるさらなる協力を目指す覚書も締結。両社はこのプロジェクトを通じて、米国と日本間での低炭素水素・アンモニアのサプライチェーンを構築し、日本国内外の発電事業、製造業の脱炭素化や雇用の創出に貢献することを目指す。
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