
(出所:パナマ運河庁)
国際パナマ運河庁のリカルテ・バスケス・モラレス長官は7日、米国ノースウェスタン大学で開催された第43回ウィリアム・A・パターソン記念交通講演会において、パナマ運河の進化とその世界貿易における役割について講演を行った。
同長官は、16世紀の構想から1914年の開通に至るまでの運河の歴史を概説し、現在では世界の海上貿易の6%を担う重要な航路となっていることを強調した。運河は大西洋と太平洋を結び、170か国以上、1920以上の港と接続し、航路を最大8000海里短縮することで、より迅速で信頼性の高いサプライチェーンを提供している。
また、アメリカ合衆国が運河の最大の利用国であり、年間2700億ドル以上の貨物が運河を通過していることを解説した。特に、アメリカの農産物輸出や液化天然ガス(LNG)、液化石油ガス(LPG)の輸送において、運河は重要な役割を果たしている。
さらに、アジアのエネルギー需要の高まりに対応するため、1日あたり最大100万バレルのガスを輸送可能な新たなパイプラインの建設計画を進めていることを明らかにした。このプロジェクトは、運河の持続可能性と信頼性を確保するための重要な施策と位置付けられている。
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