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パナマ運河の水門ゲート4基が到着

2013年8月21日 (水)

話題【パナマシティー】パナマ運河庁は21日、パナマ運河拡張プログラムで使用する水門ゲート4基が自走半潜水船「STXサンライズ」に積載され、イタリアのトリエステからパナマ運河大西洋側に到着し、全体計画のうち62%が完了したと発表した。

ゲート4基はイタリアの下請け企業が建造したもので、長さ57.6メートル、縦横幅10メートル、30.19メートル、平均重量3100トン。これらゲートはパナマ運河の大西洋側に建造する新しい水門のミドルチェンバー部に設置する。

鋼鉄製ゲートは、半潜水船への積載、荷卸しに使用される自走式電動ホイール・トランスポーター(SPMT)を使って最終設置点に運ぶ。

拡張パナマ運河の新しい水門は、合わせて16のローリング・ゲートを持ち、イタリアから1度に4基ずつ輸送する。これらは設置準備が完了するまで一時的な保管ドックに荷卸しされ、マイター・ゲートを使っている現在の運河と異なり、拡張運河では鋼鉄製のローリング・ゲートに変わる。

拡張プロジェクトは既に62%完了しており、ポスト・パナマックス船舶が通航できる第3レーンの建設も含まれている。この結果、パナマ運河のキャパシティーは倍増し、世界の海運貿易に重要な影響を与えるとみられている。

パナマ運河庁のホルヘ・L・キヤノ長官は「新しいゲートの到着は、この土木プロジェクトの大きな前進となる。拡張計画によって、米州の海運、ロジスティクスハブとしてのわれわれの立場はさらに強固となる」と語った。