ロジスティクスゼロは16日、「車両輸送の舞台裏」シリーズの第3弾として自走員に関する内容を発表した。自走員はキャリアカーによる複数台輸送とは異なり、中古車やリース車、マイカーなどの車両を1台ずつ運転して目的地まで確実に届ける業務を担当する。優れた運転技術と強い責任感が求められ、全国各地で多くの自走員が自動車流通の現場を支えている。
自走員は普通自動車免許があれば始められるとあって、学生、女性、シニア層まで幅広い人材が活躍している。平塚カスタマーサービスセンターでは、30年以上のキャリアを持つベテランドライバーが「運転が好きで、さまざまな場所へ行けること、自分で段取りを組んで仕事を進められることが魅力」と語る。入社3年目のドライバーは、高校の先生の紹介でゼロのキャリアカーに憧れて入社した。「普段乗れない新車やマニュアル車の運転、さまざまな場所への訪問が魅力」と述べ、さらに、「将来はトレーラーの運転を目指したい」と意欲を見せる。

▲キャリアカードライバーを目指し、自走員としてキャリアを積む入社3年目のドライバー(出所:ゼロ)
自走員の働き方は柔軟だ。ドライバーは公共交通機関を利用して1日に複数回の輸送を担うこともある。近隣エリアや方面別にチームを組み、送迎用の「足車」を活用した連携業務も日常的に実践している。同社は自走員の長期的な就業支援のため、安定した雇用形態を提供し、働きやすい環境づくりに注力している。時給の見直しや現場の声を反映した「班制度」を導入し、経験豊富な班長が日常的な相談対応もする。自走員としての経験は、キャリアカードライバーを目指す際の重要な基盤になる。若手が大型免許を取得するまでの間に、多様な車両感覚や接客経験を積めるよう支援している。
ゼロは自走員の仕事を自動車流通の要と位置づけている。「運転が好き」という情熱に応え、一台一台の車両に真摯に向き合い、顧客からの信頼を運ぶ責任とやりがいを重視する。同社は技術力とキャリアを磨く環境を整備し、挑戦する人材を支援している。
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