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商船三井、「パワー・マックス」第五船が竣工

2010年12月16日 (木)

ロジスティクス商船三井は16日、北陸電力と積荷保証契約(専航船契約)を結び、9万トン級の大型石炭船「嶺洋」を名村造船所で建造、15日に就航させたと発表した。

 

嶺洋は、名村造船所と商船三井が電力会社向けに共同開発した「幅広石炭船」で、2007年12月竣工の「鳳洋」、08年6月の「七海」、08年9月の「翠海」、09年7月の「MAIZURU DAIKOKU」に続くパワー・マックスシリーズ5隻目。豪州・インドネシア積み石炭を中心とした海外炭を北陸電力向けに輸送する。

 

全長・全幅を抑えつつ、載貨重量トン数をこれまでの幅広石炭船に比べて拡大。より多くの貨物を積み取れる船型とし、係船装置を強化・工夫することで係船力も向上させた。

 

国際ルールに先駆け、燃料タンクを完全二重化。燃料油流出リスクを低減し、環境面、安全面でも充実させた最新鋭船で、商船三井では「パナマ運河拡張後を視野に入れたポストパナマックス型船型として、幅広船は世界のバルク輸送に最適な船型」としている。商船三井の電力炭輸送部門は「パワー・マックス」を船隊の中核を担う基幹船型に位置付け、同型船を今後も順次、就航させる。

 

■嶺洋の概要
全長:235メートル
全幅:38メートル
型深:20メートル
載貨重量:9万2071トン
船籍:パナマ