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10X、小売業の現場作業効率化へAIサービス展開

2025年5月21日 (水)

サービス・商品インターネットスーパーの構築・運営支援を手がける10X(テンエックス、東京都中央区)は20日、AI(人工知能)を活用して小売業の現場業務効率化を支援する新たな方針を発表した。2026年春までに、AI発注自動化をはじめとする計5種類の新サービスを小売業者向けに段階的に展開する計画だ。

10Xは20年、ネットスーパーの立ち上げから運営までを効率化する「Stailer」(ステイラー)の提供を開始。Stailerは、消費者向けスマートフォンアプリの開発、店舗スタッフ向け商品ピッキング支援機能、在庫管理機能を一括で提供する。ライフコーポレーション、平和堂、スギ薬局、薬王堂など、すでに13社のスーパー、ドラッグストアが採用。同社はネットスーパー領域を超えて小売業界の多様な課題を解決し、自社の成長加速を目指す。

新戦略の第1弾として7月に「Stailer AI発注」を開始を予定する。AIが売れ行きや天候などのデータから需要を予測し、最適な商品を発注する。長野県松本市のデリシアが導入を決定した。冬には3つの新サービスを追加導入する。AIが粗利益目標に基づき最適な商品・価格を自動算出する「Stailer AIプライシング」、MD(マーチャンダイジング)データを迅速に共有できる「Stailer MD」、戦略策定に必要なデータを収集する「Stailer データストア」だ。

▲「Stailer AI発注」のイメージ図(出所:10X)

2026年春には、既存の店舗IDやポイントシステムをネットスーパーと統合できる「Stailer OMNI」も展開予定。現行の「Stailer」は「Stailerネットスーパー」に名称変更して継続する。主な提供先は地域密着型スーパーやドラッグストアで、小売業者は必要なサービスを選択して組み合わせが可能になる。

10Xの矢本真丈CEOは記者会見で「現在のスーパーに不可欠な生産性向上を後押しし、小売業のDX全体を支えるプラットフォームへと進化させる決意です」と述べた。同席したデリシア(長野県松本市)の森真也社長は「小売りの未来を切り開くDX実現に期待している」と語った。

10Xはインターネットスーパーの構築・運営支援を専門とする企業。「Stailer」を主力サービスとし、消費者アプリ開発から在庫・業務管理機能、スタッフ支援まで、ネットスーパーに必要なシステムを包括的に提供している。複数の大手スーパー、ドラッグストアへの導入実績を持ち、AIなど最新技術を活用した現場の効率化を推進している。

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LOGISTICS TODAY編集部
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