サービス・商品コンビニ向け冷蔵庫大手のたつみ工業(川崎市幸区)は21日、2025年6月開催の「フューネラルビジネスフェア2025」にて、移動可能な遺体安置冷蔵庫「おくりこコンテナ」を展示すると発表した。
同製品は冷蔵コンテナをベースに改造し、迅速な輸送・設置が可能な移動型の冷蔵安置庫。大規模災害時の遺体保管問題に対する抜本的なソリューションとなることを目指している。

▲おくりこコンテナ(出所:たつみ工業)
南海トラフ地震などの大規模災害が発生した場合、政府の地震調査委員会は最大30万人規模の死者が出る可能性を指摘している。こうした事態に備え、全国の自治体では仮設遺体安置所の設置訓練や施設整備が急速に進んでいる。たつみ工業は従来より常設型の遺体安置冷蔵庫「おくりこ」を提供し高い評価を得てきたが、関係機関からの「災害時に迅速に移動できる遺体安置体制が必要」「既設の遺体安置冷蔵庫を増設したい」「簡易な安置庫を設置したい」といった要望を受け、移動型の「おくりこコンテナ」開発に着手した。
「おくりこコンテナ」は、たつみ工業の冷蔵・冷凍技術を活かし、外部電源のみで稼働可能。安定して5度以下の冷却温度を維持し、衛生管理にも優れる。トラック輸送により必要な地域へ迅速に移動でき、被災地での初動対応力向上に寄与する。コンテナサイズは12フィート、20フィート、40フィートに対応し、葬儀社などで一時的に遺体安置能力が不足した場合にも、電源さえあれば簡単に設置・増設が可能。不要時には返却できる柔軟な運用も想定されている。
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