サービス・商品物流システムの開発を手がけるDayBridge(東京都千代田区)は5日、同社の多機能物流システム「HACOS」(ハコス)の新製品として、複数のコンテナを一度に運搬できる「ピックカート」を発売すると発表した。作業内容や商品サイズに応じて、間口の数や大きさ、位置を柔軟に変えられ、現場の変化にも柔軟に対応できる。
HACOSは多機能デバイス「hamie」(ハミー)とクラウドシステムを中心にしたシステムで、現場での手作業の効率化を支援する。既存環境に無理なく導入できるため、導入時の初期費用も抑えられる。
hamieは、折り畳み式のコンテナ(オリコン)にかけるだけで使用可能で、ピッキングした商品を入れるオリコンを光と音で作業者に通知する。作業者は商品を光るオリコンに入れるだけなので、いちいち指示書などを確認する手間が省け、取り違えや入れ間違いといったミスも減らせる。
また、クラウドとの連携で作業指示や履歴を確認でき、リアルタイムの管理が可能になる。導入の結果、ピック作業時間を最大56%短縮し、作業ミスもほぼゼロに抑えたというケースもあった。

(出所:DayBridge)
このほか、RFID技術で製品を一括検品する「RFID検品台」もある。
新たに販売される「ピックカート」は、hamieを装着した複数のオリコンを一度に運搬できる。現場の状況に合わせて、サイズをオーダーメイドで設計でき、ポータブル電源も搭載できる。
同社は「HACOSは、既存のオリコンや作業台にそのまま設置できるため、特別な工事も必要ない。現場の作業状況に合わせて導入したり、一部エリアから段階的に作業改善したりと、現場の状況やニーズに応じて柔軟に導入でき、無理なくDXの第一歩を踏み出せる」としている。
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