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オイシックス、フルフィル機能の外販を本格化

2013年11月12日 (火)

ECオイシックス(東京都品川区)は12日、食品ECに特化した自社物流インフラを活用し、他社に三温度帯通販物流などのフルフィルメント機能を提供する事業を、「オイシックスフルフィルメントサービス」(略称オイフル)と名付けて本格的に開始する、と発表した。

これまで、同社とリクルートホールディングスとの合弁会社「ごちまる」が運営するECサイトや三越伊勢丹フードサービスの「エムアイDeli」で食品ECサイトの物流受託を個別に対応していたが、11月から本格的にオイフルを展開し、新たなクライアントの獲得活動を開始する。

オイフルと、同社ECサイト「Oisix」の運営のために構築している物流インフラを活用し、クライアントニーズに応じて商品梱包・出荷や在庫管理、品質管理といったフルフィルメント機能を提供する。

オイフルでは、同社物流センター「Oisixステーション」を活用し、(1)物流機能(梱包、荷造り、出荷)(2)在庫管理機能(3)賞味期限管理機能(4)放射能検査含む品質管理機能(5)クライアント企業ECサイトとのシステム連携——をニーズに合わせて利用してもらう。

同社はオイフルによって自社運営サイトと物流受託を合わせた総流通金額を増加させ、食品ECマーケットや高付加価値食品マーケット拡大を図るとともに、物流センターの稼働率を高めて自社の物流コスト低減を図る。2014年度の総流通額として30億円を目指す。

また、顧客ニーズに応じてギフト商品出荷やリードタイムの短い出荷機能などをOisixステーションで提供するとともに、自社サービスレベルの向上につなげる。

Oisixステーションは、2012年度にデジタルピッキングシステムを導入して開設した3温度帯(常温、冷蔵、冷凍)対応の物流倉庫(2000坪)で、1出荷あたり15品目のピッキングに対応した運営を自社で行っている。