
▲本社工場5棟外観(出所:浜松ホトニクス)
拠点・施設浜松ホトニクスは17日、本社工場(浜松市中央区)に建設していた光半導体製造の前工程を担う新棟が完成し、12月より稼働を開始すると発表した。竣工式は20日に執り行う予定。
同社は医療・産業・自動車分野などに光半導体製品を供給している。今後の需要拡大を見据え、生産能力の強化に取り組んできた。今回完成した新棟により、本社工場の生産スペースは従来比で2倍に拡張される。これにより、生産の継続性確保に加え、生産効率の向上とコスト削減を図る。
新棟では従来の6インチウエハ対応設備に加え、8インチウエハに対応した製造ラインを採用する。加えて、既存棟とはクリーンルーム内で接続され、人や物の移動を効率化する構造とした。製造工程には自動搬送システムを導入し、工程の自動化と省人化も進める。また、耐震構造を採用するとともに、環境配慮型の製造装置を導入し、災害対策および環境負荷の低減にも取り組む。
新棟の名称は「本社工場5棟」。地上4階・地下1階構造で、建物面積は3083平方メートル、延床面積は1万961平方メートルとなっている。
施設は地下に倉庫と機械室を配置し、1階と3階に生産補助階、2階と4階に生産実行階を設ける。各階には機械室または電気室を併設する構成となっている。総工費は生産設備を含めて370億円。生産品目は光半導体製品であり、生産能力は8インチウエハ換算で月間8000枚を見込む。
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