財務・人事物流ロボティクスを手がけるギークプラス(中国)は3月31日、2025年12月期の通期決算を発表し、売上高の大幅成長とともに調整後純利益の黒字化を達成した。倉庫自動化市場の拡大を背景に、AI(人工知能)と「具現化知能」(embodied intelligence)を軸とした技術競争力を収益に転換した形で、従来課題とされてきた「成長と収益の両立」に一定の道筋を示した。
売上高は前年比31.6%増の31億7100万人民元、売上総利益は同34.4%増の11億2500万人民元と拡大し、粗利率も35.5%へ改善した。調整後純利益は4380万人民元と黒字転換し、営業キャッシュフローも8570万人民元の黒字となった。受注額も31.7%増の41億3700万人民元と過去最高を更新している。
収益拡大をけん引したのは、AIと具現化知能の組み合わせによるシステム性能の向上だ。ロボットの安定性や環境適応力の改善により導入・運用コストを抑制し、グローバルでのスケール展開を加速した。加えてAIは、ロボットの稼働最適化や需要予測、在庫配置の高度化に寄与し、倉庫全体の運用効率を底上げしている。これにより顧客の再導入や追加投資が進み、収益性の改善につながった。また、無人ピッキングステーションやヒューマノイドロボット「Gino 1」を投入し、エンドツーエンドの無人倉庫ソリューションを拡充。これによりEC(電子商取引)や3PLに加え、食品・飲料など新たな業種への展開も進み、受注拡大の裾野が広がっている。
地域別では、中国本土以外の売上が全体の75.3%を占め、粗利率も46.6%と高水準を確保した。北米や欧州など海外市場での拡大が収益構造の改善に寄与している。受注の8割も海外案件が占め、特に米州は前年比50%超の成長となった。25年末時点で40以上の国・地域に7万2000台超のロボットを導入。顧客数は950社に達し、フォーチュン500企業のうち80社以上が導入している。大口顧客の再購入率は78%と高く、継続的な需要創出につながっている。また、サブスクリプション型サービスの受注が90%以上増加し、ストック型収益への転換も進んでいる。
市場ポジションも維持している。調査会社のレポートによれば、同社は自律走行搬送ロボット(AMR)の世界シェアで7年連続首位を維持し、倉庫フルフィルメントや棚搬送型ソリューションでもトップを占める。同社は26年に向け、具現化知能を中核とした研究開発と商用化をさらに推進し、ヒューマノイドロボットの倉庫用途での本格展開を狙う。完全自動化倉庫のグローバル実装を進めることで、次の成長局面への移行を図る構えだ。
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