ロジスティクスSGホールディングスグループで百貨店・大規模小売店向けの納品代行や館内物流を手がけるワールドサプライ(東京都江東区)と画像認識AIの開発などを手掛けるナブラワークス(港区)は1日、商業施設向けの顔認証システムを活用した入退館管理の高度化を図るため協業契約を締結したと発表した。今後、両社で実証実験を行うなどして新たなサービスの開発を図る。
ワールドサプライは全国120か所以上の商業施設で、館内の物流や清掃、警備業務などの後方支援業務を一括して請け負っている。館内物流では、各運送会社から施設内のテナントへ納品される荷物を集約し、施設内指定配送業者として店舗まで配送するサービスを行っている。同サービスでは、納品物を運ぶ運送会社のトラックを納入口で待機させることなくスムーズな納品が可能になり、複数の運送会社が納品のために施設内を行き交うこともなくなり、施設内の安全の確保やセキュリティの向上にもつながる。また、トラックドライバーの作業軽減による労働時間の短縮や、施設周辺の交通渋滞の緩和、施設に到着するトラックの待機時間削減によるCO2排出量の削減などの効果も期待できる。
一方、ナブラワークスは高度な画像認識AIや映像生成AIの技術を持ち、顔認証システムや映像解析サービスなどを展開している。今回の協業では一連のサービスのうち、特に入退館受付業務に焦点を当て、入館者・受付担当者双方の負担軽減とセキュリティ確保を両立させるシステムの構築を目指す。
今後、ワールドサプライが館内物流業務を受託している全国の各施設で実証実験を行う予定で、セキュリティの強化を図るともに、新たなサービスの開発などに取り組む。
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