鈴木金属工業、タイのワイヤメーカーを子会社化

拠点・施設鈴木金属工業は24日、住友商事からタイ・スペシャルワイヤ（TSW）社の株式を取得し、子会社化することを決めた。

TSW社はタイに本社を置く、PC鋼線、ばね用鋼線のワイヤメーカーで、鈴木金属工業は1974年の設立時から出資を行い、これまで事業パートナーとして共同営業や技術支援などを行ってきたが、TSWの持つ顧客基盤や技術力を最大限に活用するため同社の子会社化が必要として、筆頭株主である住友商事が保有する株式の一部を譲り受け、子会社化することにしたもの。

内需が縮小し競合激化する事業環境の中で、TSW社の子会社化により、同社は「タイというアジア市場でも良好な立地条件で事業基盤を獲得することとなり、同地域での伸びゆく需要の捕捉が見込めることに加え、同社のグローバル競争力強化の重要な柱としてこの後の製造体制の再構築を図ることが可能になる」と強調している。

株式取得後は同社の製造技術を導入し、高品質のばね線用鋼線を製造・販売することで、現地の二輪車、四輪車などの需要を捉え、グローバルな事業展開を進める。