荷主三井化学は15日、関係会社の錦湖三井化学(韓国)がMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)の生産設備を増強すると発表した。
増強対象は全羅南道麗水市の既存工場で、年産能力は現在の61万トンから71万トンへと10万トン拡大する。着工は2026年2月、完工は27年5月を予定している。今回の設備では、前回導入したリサイクル設備を活用し、MDI単位重量あたりの温室効果ガス(GHG)排出量削減とエネルギー効率の向上を図る。
MDIは自動車部品や断熱材、接着剤原料などに用いられる主要なポリウレタン原料で、断熱性能向上政策や快適性需要の高まりを背景に、年率5%の成長が見込まれている。

▲錦湖三井化学の麗水工場(出所:三井化学)
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