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31ft冷蔵コンテナで鉄道ラウンド輸送、食品2社

2025年12月18日 (木)

ロジスティクスセンコーと日本貨物鉄道(JR貨物)、ブルボン、不二製油、中越通運(新潟市中央区)は18日、31フィート冷蔵コンテナを活用した鉄道によるラウンド輸送を開始したと発表した。新潟-関西間でブルボン製品を輸送した冷蔵コンテナを、復路で不二製油の製品輸送に充てる取り組みで、往復でのコンテナ有効活用を図る。新潟発の集荷・輸送は中越通運、関西発はセンコーが担い、幹線となる鉄道輸送をJR貨物が担当する。

▲鉄道コンテナによるラウンド輸送イメージ(クリックで拡大、出所:センコー、日本貨物鉄道(JR貨物)、ブルボンなど)

今回の取り組みの要点は、冷蔵帯という制約の大きい分野で、コンテナの大型化とモーダルシフトを前提に「復路の実需化」を実装した点にある。ブルボンにとっては、従来は回送となりがちだった復路コンテナを有効活用でき、輸送効率の向上につながる。不二製油は、幹線輸送の集約により、トラックドライバーの負担軽減や安定的な輸送確保が期待される。

鉄道貨物はCO2排出量の低減や労働生産性の高さといった特性を持ち、特に中長距離輸送では、ドライバー不足が深刻化するなかで代替性の高い輸送モードとされる。一方、冷蔵・冷凍分野では、荷主ごとの需要変動や回送の多さが課題となってきた。今回のラウンド輸送は、複数荷主と物流事業者が連携し、こうした構造的課題に踏み込んだ点で注目される。食品物流でのモーダルシフトの実効性を高めるとともに、持続可能な物流網構築に向けた一つのモデルとなり得る。

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