ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

苫小牧港起点に鉄道活用、海陸一貫輸送を実証

2025年12月18日 (木)

ロジスティクス北海道苫小牧海陸一貫モーダルシフト推進協議会は18日、9日から11日にかけ、船舶と鉄道を組み合わせた海陸一貫輸送の実証実験を実施したと発表した。トラックドライバー不足が深刻化する北海道で、20フィート海上コンテナを用いた持続可能な輸送モデルの構築を目指す取り組みだ。

▲札幌貨物ターミナル駅へのコンテナ搬入の実証実験の様子(出所:北海道苫小牧海陸一貫モーダルシフト推進協議会)

実証では、苫小牧港で荷揚げされた20フィートコンテナ2本を、トレーラーと鉄道を組み合わせて旭川市内の納品先まで輸送した。従来はコンテナ1本につきトレーラー1台が必要だったが、鉄道区間を組み込むことで、2本のコンテナを1人のドライバーで輸送する計画とした点が特徴となる。

当初、鉄道輸送区間は苫小牧貨物駅と北旭川駅を想定していたが、8日に青森県東方沖を震源とする地震が発生し、室蘭線などで貨物列車が運休した。これを受け、実入りコンテナの搬入先を急きょ札幌貨物ターミナル駅に変更する対応を取った。結果として納期遅延は生じず、代替ルートを活用した輸送が成立し、災害時のBCP対応も含めた検証となった。

協議会は、鉄道輸送へのシームレスな切り替えにより、ドライバーの労働時間短縮や長距離トレーラー台数の削減が期待できるとしている。加えて、温室効果ガス削減や輸送手段の複線化によるリスク分散効果も確認された。今後は、今回得られた成果と課題を整理し、社会実装に向けた評価を進める。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com

LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。

ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。