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国内フォークリフト市場規模は10年で4倍に

2025年7月9日 (水)

調査・データ調査会社のReport Ocean(レポートオーシャン、東京都中央区)は8日、日本のフォークリフトトラック市場は、今後2033年まで年平均4.14%成長し、24年の4倍近い規模にまで拡大するとの予測を公表した。同市場の規模は24年に40億2750万米ドルに達したと推計され、10年後の33年には157億6600万米ドルにまで成長するとみられる。

レポートによると、今後、電動フォークリフトトラックと環境に優しいフォークリフトトラックへのシフトが、日本市場の成長の主要な原動力となる。特に電動フォークリフトは、低騒音やメンテナンスコストの削減などの特徴が、屋内や都心での作業に適しているほか、持続可能性への企業の取り組みや、産業活動のCO2排出量削減を目指す政府の規制とも合致する。さらに、リチウムイオンバッテリー技術の向上は、長い充電時間や短い運転サイクルといった課題を解決し、企業にとって電動フォークリフトをより魅力的な選択肢にしている。

自動化とスマート技術の発展も市場の成長をけん引しており、センサーやカメラ、GPSを装備したスマート・フォークリフトは、リアルタイムのデータ追跡や障害物検知、ルート最適化を可能にした。こうした最新のフォークリフトは、業務効率と安全性を向上させ、EC(電子商取引)や小売業での処理能力の向上に対する需要の高まりに対応している。また、モノのインターネット(IoT)の活用で、車両管理者はフォークリフトの使用状況やメンテナンスの必要性、バッテリーの健康状態を遠隔監視できるようになり、現場での業務負担を軽減している。

フォークリフトのタイプ別では、内燃エンジンでソリッドタイヤやクッションタイヤが用いられるクラス4が、最も大きなシェアを占めると予測される。タイプ4は、最も一般的に使用されており、特に小売や自動車、物流などの倉庫や製造施設での導入台数が拡大すると見られる。

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LOGISTICS TODAY編集部
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