認証・表彰経済産業省はこのほど、メーカー(製)、卸(配)、小売(販)55社が参加する製・配・販連携協議会が主催する「サプライチェーンイノベーション大賞2025」に、薬王堂(岩手県盛岡市)とPALTAC(大阪市)が共同実施した「非食品+食品融合型フルライン物流改革」が選ばれたと発表した。
薬王堂とPALTACが主導する流通現場で経済・社会両面の課題を同時に解決する手法に注目。従来分離していた非食品部門と食品部門の物流を一括化し、PALTACへ委託することで、物流生産性向上を実現した。配送費や人件費、エネルギーコストの高騰といった経済的課題、加えて働き方改革やホワイト物流推進、CO2排出量削減という社会的課題に両社が連携して取り組むなかで、課題を共有し解決へ導いた。

▲フルライン物流の概略図(出所:薬王堂、PALTAC)
物流の工夫によって、配送に必要な人手やトラック台数、CO2排出量が2-3割減少した結果、配送費抑制とホワイト物流推進が同時に進展した。さらに配送回数減少により、店舗での荷受け作業負担も軽減した。カテゴリー納品を食品にも拡大し、陳列作業の効率化が進み、現場の働き方改革にも貢献した。取引先23社の協力で実現できたこのスキームを高く評価した。
また、優秀賞はキユーピー、キユーソー流通システム、加藤産業による、メーカー共配全体へのASN入荷検品レス拡大による荷待ち・荷役時間の削減や積載率向上、ドライバー生産性向上とともに物流全体の効率化を図る「共同配送における、ASN入荷検品レスの実現」、三菱食品の「サステナブルなサプライチェーンの実現を目指した“輸配送のオープン化”の取組み」が受賞した。
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