M&A東京海上グループのコンサルティング会社、東京海上ディーアール(東京都千代田区)と、AI開発のスタートアップ、コーピー(同)は14日、日本企業のAI活用の推進を支援していくため戦略的業務提携を結んだと発表した。
コーピーは、失敗が許されない分野でもAIが活用できるよう、AIの判断を説明可能にするXAI技術と、AIの品質を検証するQAAI技術の開発を手掛ける東京大学と仏国立情報学自動制御研究所(Inria)発のスタートアップで、生成AIを適切に管理・利用するために必要なAIセーフティ基準の策定にも取り組んでいる。
また、東京海上ディーアールも安全で信頼性の高いAI運用を実現するため、企業向けにAIガバナンス総合コンサルティングサービスを手掛けている。
近年、企業でAI技術の活用が急速に進む中、AIシステムの安全性や信頼性の確保が重要な課題となっている。企業はAI製品やAIサービスの設計・開発・運用を進めるにあたって、説明可能性や透明性の確保が求められるようになってきた。また、EUのAI規制法では、一部のAIシステムの適合性、正確性、堅牢性、透明性について第三者評価の結果を文書化することが義務付けられており、今後、国際的な規制強化にも対応していく必要もある。
こうしたことから、両社は連携して、企業が開発・運用するAIシステムの品質を客観的に検証し、信頼性の高い製品やサービスを提供できるよう支援していくことにした。
両社は今後、コーピーのXAI技術とQAAI技術を活用し、企業のAI開発を支援。AIモデル開発コストの削減を図るほか、高度な品質検証によって運用時の予期せぬ障害を未然に防止する。また、AIの判断根拠を可視化し、ステークホルダーへの説明責任を果たせるようサポートする。
両社は「今回の連携により、企業は規制への対応と事業価値の創出を両立した『透明性と信頼性を兼ね備えた安全なAI活用』への道筋を確かなものにできる」としている。
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