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ラピュタロボ、花王に重量検品ロボ65台を導入

2025年7月17日 (木)

調査・データラピュタロボティクス(東京都江東区)は17日、同社初の重量検品機能を備えたピッキングアシストロボット「ラピュタPA-AMR」のデモンストレーションを本社で実施した。同社によると、このロボットは今冬、花王の関東にある物流拠点に65台導入される予定で、同社製品として過去最多の導入台数となるという。

▲「ラピュタPA-AMR」

ラピュタPA-AMRは作業スタッフと協働して荷物の搬送を代行し、AI(人工知能)が最適なピッキングルートを提示するロボティクスソリューション。ピッキング業務の効率化と歩行時間の短縮を実現し、小物から中物まで幅広い商品に対応できる。BtoBのパーツセンターや日雑品の卸倉庫など、さまざまな業界の現場で導入実績がある。また、簡単な操作性や既存ラック設備との共存、稼働データの可視化によるオペレーション課題が把握できるのが特徴だ。ピッキングアシストロボット市場で2022年度から24年度まで3年連続で市場シェア1位を獲得している。

今回の重量検品機能の追加により、ピッキングと検品が1アクションで完結する。作業員が商品をセンサー付きトレーに入れると、重量を即時照合し誤ピッキングをその場で検知する。また、最小1.1メートルの通路幅に対応し、狭い現場にも導入が可能。中小規模倉庫での自動化、既存機器にも重量検品機能を後付けもできるため、ユーザーは段階的に機能拡充が可能だ。

▲デモンストレーションの様子

花王はこれまで、小売店への直接配送など独自の物流施策を展開し、最適化と自動化を目的にさまざまな技術を導入してきた。物流体制の整備とあわせて、自動化による品質と生産性の向上にも取り組んできたが、出荷作業の効率化や品質のさらなる向上に加え、労働力不足や将来的な物量増加への対応が課題となっていた。持続可能な物流の実現に向け、生産性のさらなる向上を課題として今回、稼働中の業務を止めずに導入できる、現場のニーズに応じた柔軟な自動化ソリューションとしてラピュタPA-AMRを導入した。花王では今回、自動充電ステーションも導入し、充電作業の手間を削減して常時複数台を稼働状態に保てる体制を構築した。

今回の重量検品モデルについて、同社PA-AMRセーリスマネジャーの尾形達也氏は「物流業界における深刻な人手不足と競争激化という課題に対し、効率化と標準化を両立させる革新的なソリューションだ。特に、商品の回転が速く、出荷量が多いFMCG(Fast Moving Consumer Goods、日用雑貨、化粧品、医薬品、食品、飲料、ペット用品など消費者の日常生活で頻繁に購入・消費される商品)業界において、スピードと品質を両立させ、事業成長の機会を逃さないための強力な武器となるだろう。既存のPA-AMRユーザーはアップグレードにより、新たな価値を享受できる。豊富な機能と柔軟なサブスクリプションモデルにより、様々な規模や要件の現場に対応できる点が強みだ」と述べた。

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