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センコー商事、送り状管理・検索システムを開発

2013年12月3日 (火)

メディカルセンコーは2日、子会社のセンコー商事が荷物の運送時に使用する送り状の管理・検索作業を効率化する新しいシステムを開発した、と発表した。物流業界で大量に発行されている送り状の管理や問合せ対応など、煩雑な作業を効率化するもの。

物流会社は、荷物の到着を証明する書類として受領書(荷受人の受領印が押された送り状)の提示を荷主から求められるが、通常は最終的に荷物を配達した事業所に保管されるケースが多い。配送が再委託、再々委託されている場合はそれぞれの会社に保管されており、荷主から提示を求められた担当者は最終配送会社の事業所に連絡を取り、受領書の写しを手配しなければならなかった。

センコー商事が2年前から開発に取り組んできた新システムは、配達後の受領書を画像データに変換し、クラウドサーバーで集約・分類・保管するもので、業務の大幅な効率化につながる。

具体的には、(1)受領書のデータを電子的に管理することで、紙で保管されている大量の受領書から手作業で受領書を探し出す手間が不要になる(2)インターネットを利用してクラウド上でデータを管理することで、配送の委託先や荷主など異なる会社でも情報が共有化でき、受領書確認のために問合せを行う必要がなくなる——など、受領書の事務的な作業が大幅に削減できる。

複合機のスキャン機能を使って受領書をデータ化するため、特別な設備投資を行う必要がなく、クラウドサーバーも導入企業で共用していることからシステムの管理費用を安価に抑えられており、導入しやすい点も特徴となっている。

同社では「医薬品や危険物を扱う会社などでは、法令により荷物到着の確認が義務付けられているほか、近年は企業監査の厳格化や企業会計基準の改正などにより、荷主の受領書確認のニーズはますます高まっている。このシステムを通じて荷主のニーズに応えることが、物流業界全体のサービスレベル向上につながるのではないか」としている。

受領書検索の手順