財務・人事キューネ・アンド・ナーゲル(スイス)は24日、2025年第2四半期の業績について発表した。全体の売上高は前年同期比2%増の61億4900万スイスフラン、EBIT(利払前・税引前利益)は同15%減の3億4200万スイスフランだった。また上半期の累計では売上高が8%増の124億7900万スイスフラン、EBITは4%減の7億4400万スイスフランだった。特に航空物流において、取扱量が大幅に増加した一方、利益は為替マイナス効果と契約物流における1600万スイスフランの一時費用(第2四半期に計上)の影響を受けた。
海上物流事業部門の売上高は4%増の22億1200万スイスフラン、EBITは21%減の1億5800万スイスフラン。上半期の累計では売上高が16%増の47億1100万スイスフラン、EBITは7%減の3億6800万スイスフランだった。上半期のコンテナ取扱量は前年同期比2%増の210万TEUとなり、特にアジア発ヨーロッパ行きの貿易ルートにおいて大幅な市場シェア拡大を記録した。
航空物流事業部門の売上高は3%増の18億6700万スイスフラン、EBITは2%減の1億1400万スイスフラン。上半期の累計では売上高が8%増の36億4900万スイスフラン、EBITは10%増の2億3000万スイスフランだった。上半期の航空貨物輸送量は前年同期比7%増の110万トンとなり、有望分野である生鮮食品、半導体、クラウドインフラストラクチャ(ハイパースケーラー)の分野で特に大きく成長した。
道路物流事業部門の売上高は3%減の8億8100万スイスフラン、EBITは22%減の2800万スイスフラン。上半期の累計では売上高が1%減の17億5200万スイスフラン、EBITは29%減の4700万スイスフランだった。欧州市場における需要の低迷により、道路網は低稼働状態が続いた。
コントラクト・ロジスティクス事業部門の売上高は1%減の11億8900万スイスフラン、EBITは16%減の4200万スイスフラン。上半期の累計では売上高が1%増の23億6700万スイスフラン、EBITは6%減の9900万スイスフランだった。ことし6月にルイ・ヴィトンとのパートナーシップを拡大し、日本市場へのサービス提供のため東京に新しい配送センターを開設した。
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