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ゼロ、バイク輸送に新アプリ活用で作業負荷大幅軽減

2025年7月25日 (金)

サービス・商品車両輸送大手のゼロは25日、バイク輸送業務に特化した新業務アプリ「moℓa × bike」(モーラ・バイク)の本格導入を開始したと発表した。中継輸送時におけるドライバー間の車両状態の共有を円滑にし、重複作業や精神的な負荷を軽減する。現場のドライバーの声から生まれたツールで、輸送品質の向上と働きやすい環境づくりを加速させる。

同社は車両輸送の品質を担保するため、預かった車両の状態を正確に記録することを重視している。四輪車輸送では、すでに業務アプリ「moℓa」(モーラ)で写真撮影や車両情報の管理をデジタル化し、業務効率化を実現していた。しかし、バイクは車体の構造や傷の付きやすい箇所が四輪車と大きく異なり、趣味性の高いカスタムパーツも多いため、専用アプリの開発が課題だった。こうしたなか、既存の画像保存アプリが2025年8月末にサービスを終えることを機に、単なる代替ではなく現場の課題を解決する新アプリとしてモーラ・バイクを開発した。

▲アプリで確認作業するドライバー(出所:ゼロ)

新アプリの核となる機能は「写真共有の円滑化」だ。バイク輸送では、一台を複数のドライバーがリレー形式で運ぶ中継輸送が頻繁に発生する。従来は、最初のドライバーが撮影した車両状態の写真を次のドライバーが容易に確認できず、後続のドライバーは「自身の担当区間で傷が付いたのではないか」という不安を抱えたり、確認のために再度写真を撮影したりする手間が生じていた。新アプリでは、作業指示書のQRコードを読み込むことで、一台のバイクに関する全ての写真データをシステムで一元管理する。これにより、輸送に関わる全ドライバーがいつでも高画質な写真を確認でき、正確な状態の引き継ぎが可能になった。

(クリックで拡大、出所:ゼロ)

同社は今回のアプリ導入をバイク輸送DX(デジタルトランスフォーメーション)の第一歩と位置付ける。今後は、車両の傷チェックや顧客のサイン取得といった機能もアプリに統合し、紙媒体に依存しない業務環境の構築を目指す。

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