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東伸(宮城)が自己破産申請を準備、TDB調べ

2013年12月5日 (木)

ロジスティクス帝国データバンク(TDB)によると、宮城県加美郡色麻町の運送会社「東伸」は12月2日付で事業を停止し、事後処理を川原真也弁護士(仙台市青葉区)ほか1人に一任、自己破産申請の準備に入った。

同社は、1973年3月創業、81年2月に東伸運輸として法人改組した貨物自動車運送業者。10年4月に現商号へ変更し、車両60台以上を保有し、大手飼料会社や同業者を得意先に、畜産飼料や肥料、冷凍食品、雑貨、海上コンテナなどの輸送に従事、13年3月期は年収入高8億円を計上していた。

しかし、近年は同業者との競合による運賃安に加え、燃油や震災後の人件費の高騰などで収益性が低い経営を余儀なくされたほか、東日本大震災で一部車両が流され、車両設備や運転資金などを借入金に依存していたため、ぜい弱な財務内容で推移していた。

その後も業況は好転せず資金繰りがひっ迫、今月5日期日の手形決済が困難な見通しとなったことから事業継続を断念した。負債は5億円。