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RFIDゲート通過方向を識別、MTSリーダライター

2025年7月29日 (火)

サービス・商品自動認識システムの開発を手がけるマーストーケンソリューション(MTS、東京都新宿区)は29日、同社の固定式UHF帯RFIDリーダーライター「MRU-F7100JP」に、移動方向検出オプションを8月から追加すると発表した。製造や物流の現場で課題となっていたRFIDゲート通過時の方向判別が可能になり、在庫管理や工程管理の業務効率化や精度の向上に役立つ。

製造・物流業界でRFIDによる自動認識が普及しているが、ゲート通過時に物品が「出入りのどちらの方向に通過したか」を識別することが大きな課題だった。これまでは、特殊な専用アンテナを設置したり、複数のアンテナ・センサーを組み合わせたりする必要があり、現場からは容易に移動方向を検知できるシステムを求める声が多かった。

このため同社は、MRU-F7100JP単体でタグの通過方向を検知できるオプションを開発。オプションを追加すれば、アンテナの前を通過する物品の進行方向を自動で判別し、記録できるようにした。

MRUシリーズは自律動作型リーダーライターで、ブラウザーからの容易な設定で導入後すぐに使用できる。MRU-F7100JPはコンパクトサイズで、狭い場所にも後付け導入が可能。電源供給はLANケーブル経由のPoEで行えるため、設置には電源工事も必要ない。

倉庫や配送センターなどでは、搬出入される荷物のRFIDタグを読み取り、「入荷」か「出荷」かをシステム側で自動判別できるため、在庫システムへの入庫登録や出庫引当処理の自動化が可能になる。これによって、誤出荷防止や在庫差異の低減、さらにはトレーサビリティー強化といった効果が期待できる。

製造業でも、工程間を移動する部品トレイにICタグを付ければ、本来前工程へ戻ってはいけないトレーが逆方向に通過した際に即座に検知できる。これまで人が行っていた工程戻りの監視を自動化でき、ヒューマンエラーの削減と工程管理の徹底を図れる。

同社では「工場内の工程戻り検知や倉庫での入出荷チェック自動化は、現場でのDXを進める上で残された課題の一つだった。現在MRUシリーズを使っていれば、短期間で導入できる」としている。

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