国際SGホールディングスは10日、台湾事業の合弁パートナーである新竹物流とのパートナーシップを強化し、旧・台湾佐川急便を「新瑞(しんるい)佐川急便」と改称し、6月9日から事業運営を開始したと発表した。
合弁パートナーの新竹物流は、営業所60拠点、車輌3500台、延べ6.3万坪の物流施設、台湾全域をカバーする輸送網を保有する物流会社で、物流・モノ・金・情報に関するトータルソリューションサービスを提供している。今回の体制変更で、新瑞佐川急便の総経理に新竹物流の運営長である李正義氏が就任し、SGホールディングスは保有株式のうち30%を新竹物流に譲渡する。
SGHDグループと新竹物流は、2000年から連携を開始し、2005年からは合弁パートナーとして関係を構築。近年は日台間の貿易が順調に推移し、越境ECに対する需要も高まっていることから、両社の連携を強化してさらなる事業拡大を目指す。具体的には、新竹物流の現地物流網と顧客ネットワーク、SGHDグループのネットワークを相互で活用するとともに、台湾発日本着、日本発台湾着の窓口を一本化することで、輸出入からラストワンマイルまでの物流ソリューションを一貫して提供していく。また、日本企業が台湾に進出する際には、新竹物流の現地ネットワークを活用し、最適なサプライチェーン構築を支援する。