認証・表彰日本ロジスティクスシステム協会(JILS)は5日、ロジスティクス分野において顕著な実績を上げた企業・団体を表彰する「2025年度ロジスティクス大賞」の受賞事例4件を発表した。
大賞は、運輸デジタルビジネス協議会(TDBC)とtraevo(トラエボ、東京都港区)が受賞。テーマは「共同輸送データベースの普及によるフィジカルインターネットの実現に向けて」。共同輸送データベースのtraevoは、物流情報の可視化と共有により業種・業態を超えた水平連携を実現しており、国際物流やカーボンニュートラルの推進に寄与する可能性がある点が評価された。
準大賞は、ミスミグループ本社の「機械部品業界のサプライチェーン在庫可視化によるロジスティクス最適化」。同社が構築したサプライチェーン可視化プラットフォームは、受発注・在庫・輸送状況をリアルタイムで一元管理でき、機械部品業界での納期順守率の向上とリードタイムの短縮を実現した点が評価された。
技術革新特別賞は花王の「デジタルデータ・先端技術を活用した完全自動化倉庫実現によるドライバー・作業員不足への対応」。同社が推進する自動化倉庫プロジェクトは、ロボティクス、IoT、WMS(倉庫管理システム)などの先端技術を活用し、洗剤や化粧品といった生活消費財の物流領域で高度な自動化を実現させた。
社会性特別賞はクボタの「複数民間企業連携による東京港オフピーク輸送トライアルプロジェクト」。同社が実施した東京港でのオフピーク輸送トライアルは、民間企業同士の連携により輸送時間帯の平準化とドライバーの負荷軽減を図る先駆的な取り組みとして高く評価された。夜間や午前中への搬出入シフトによって、東京港の混雑回避、待機時間の短縮、輸送効率の向上、温室効果ガスの削減といった効果を実証した点が評価対象となった。
ロジスティクス大賞は、ロジスティクスの推進に寄与する実績をあげた企業、機関、団体を表彰するもの。ロジスティクスの社会的浸透とロジスティクス部門の意識高揚を図る目的がある。
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