ロジスティクス自動運転技術開発のT2(東京都千代田区)は7日、出光興産、伊藤忠エネクス、宇佐美鉱油、三和エナジー、ENEOS、ENEOSウイング、太陽石油の石油業界7社と、自動運転トラック向けのカーボンニュートラル(CN)燃料の試験利用および給油オペレーションの改善に関して協力することで合意した。トラックドライバー不足を背景に、自動運転の普及に加え、CN燃料の導入拡大を目指す。

▲T2の自動運転トラック(出所:T2)
T2は、2027年にレベル4自動運転トラックによる幹線輸送の商用化を計画しており、高速道路インターチェンジ付近に、自動運転と有人運転を切り替える拠点の整備を進めている。こうした拠点内には給油スポットを設けやすく、CN燃料の普及に際して課題とされる給油拠点の少なさや手続きの煩雑さといった問題の改善にもつながる取り組みとして位置付けられる。

▲合成燃料(出所:T2)
試験利用では、T2が現在実施中のレベル2自動運転トラックによる実証、7月に開始した商用運行で、段階的にCN燃料を導入する。第1弾として、B5軽油(バイオディーゼル混合軽油)を宇佐美鉱油と三和エナジーから、リニューアブルディーゼルを伊藤忠エネクスから供給を受け、25年中にも住友化学グループとの実証で使用する予定。また、B5軽油による残存CO2をカーボンクレジットでオフセットする出光興産の「ICOF B5」の導入も検討する。
さらに、ENEOS、宇佐美鉱油、三和エナジー、ENEOSウイングとは、将来的な合成燃料の活用を視野に議論を進めるほか、太陽石油とはCN燃料の安定供給体制の構築に向けた協議を行う。こうした個別の取り組みの進ちょくは関係各社で随時共有し、オペレーション改善につなげていく方針だ。
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