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世界大型貨物輸送市場、新興国インフラ開拓で成長

2025年8月12日 (火)

調査・データグローバルインフォメーション(川崎市麻生区)は8日、世界の大型貨物輸送市場の動向をまとめた、米調査会社グローバルインダストリーアナリストの市場調査レポート「大型貨物輸送の世界市場」の販売を開始した。同市場の規模は2024年に3110億ドルに達したと推定され、30年には3661億ドル規模にまで拡大すると見られる。この間の年平均成長率(CAGR)は2.8%を見込んでいる。

分野別にみると、道路輸送はCAGR3.1%を見込み、30年には1713億ドルに達すると予測した。海上輸送は年平均2.6%で成長する。

地域別では、米国の同市場は24年に834億ドルに達したと推定される。中国は30年までに582億ドルの市場規模に達すると予測され、この間のCAGRは2.6%となる。日本は平均2.6%、カナダは同2.2%の成長を見込み、ドイツはCAGR3.1%での市場規模拡大を見込んでいる。

大型貨物輸送市場の成長要因の一つは、新興市場での大規模なインフラ開拓の増加で、橋梁や高速道路、発電所、工業団地などの建設では、大型の機器や資材の移動が欠かせない。また、環境問題へ取り組みから、大型風力タービン部品、太陽電池アレイなど再生可能エネルギーインフラの輸送が頻繁に行われるようになっている。ロジスティクス計画立案や輸送機器での技術的進歩で、大型貨物の輸送のコストが下がり、さまざまな輸送が可能になったことも需要を押し上げている。

複雑な国境を越えた大型貨物輸送に対応できる専門的な輸送サービスを求める声も高まっており、レポートでは「建設や鉱業、エネルギーなどの産業が成長、発展を続ける中、今後も信頼性が高く効率的な大型貨物輸送に対する需要は大幅に高まる」としている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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