調査・データ米市場調査会社のIMARCグループは13日、日本の無人搬送車(AGV)市場の最新調査を発表した。それによると、日本の無人搬送車(AGV)市場は、2024年には2億5060万ドルの市場規模に達し、今後33年までに9億240万ドルに成長すると予測されている。これは25-33年の年平均成長率(CAGR)が14.4%に及ぶという、急速な拡大を示す。
成長を支える背景には、人口減少と高齢化による労働力不足、自動化ニーズの高まりがある。取り扱い作業の自動化により生産性・安全性を確保し、工場や物流現場での人的負担軽減に貢献し、AGVは物流と生産プロセスの自動化に不可欠なものとなっている。
製造現場では、自動化とコネクテッドシステム、そして分析技術を融合させたインダストリー4.0とスマート製造のトレンドもAGV市場の拡大を後押ししている。リアルタイムデータやIoT技術を活用し、製造ラインの効率化やリーンプロセス実現にAGVが重要な役割を果たしている。
また、EC(電子商取引)市場の拡大によって物流・倉庫現場での需要が増加しており、注文処理やピッキング、仕分け作業の自動化が不可欠となっている。限られたスペースでも運用可能なAGVの導入が進み、配送スピードや信頼性の向上に貢献している。
さらに、AI(人工知能)や機械学習の統合により、AGVのナビゲーション精度や障害物回避能力、予知保全などの機能が向上して柔軟な運用を実現。エネルギー効率や環境配慮型の設計も進んでおり、持続可能な物流自動化に貢献している。複数のAGVが共通の環境で連携して作業を行う、複数のAGVの協調などより効率的な運用も提供されるなど、活用用途の拡大も市場の成長を後押ししている。
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