M&A関通は1日、中国・上海の国家戦略エリア「外高橋保税区」を運営する上海外高橋港総合保税区発展と業務委託契約を結び、日中を跨ぐ包括的な物流プラットフォームを始動したと発表した。併せて、国際物流を手がけるフレートマンロジックス(東京都千代田区)の株式10%を取得し、資本を含む戦略的パートナーシップを構築した。
国際貿易をめぐる環境は、需給の不確実性や物流コストの高騰、越境EC(電子商取引)の拡大、人材不足など課題が山積している。特に日本企業では、中国側の出荷遅延や数量変動による在庫過多や欠品が頻発し、廃棄や保管コストの増大を招くケースが多い。煩雑な通関書類や属人的な貿易対応、保税スキームの知識不足も企業負担を重くしている。
こうした課題に対し、関通、外高橋発展公司、フレートマンロジックスの3社は「倉庫×輸送×通関」を一体化する「越境共創物流モデル」を展開する。日本国内倉庫と中国保税倉庫を連携させ、海上輸送や通関支援、関税納付の延期、加工・転売スキームなどを包括的に提供。将来的には中国から日本のエンドユーザーへの直送にも対応する。
関通は国内で培った物流オペレーションやシステム開発力を、中国の保税インフラ、フレートマンロジックスの現場調整力と組み合わせ、日中双方での在庫・通関・輸送の最適化を目指す。今後は上海や青島に加え、中国南部や東南アジア諸国への拡張も視野に入れ、早期に月間100コンテナ規模の取扱いを計画している。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。
LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com
LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。
ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。