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シーエフ(富山)が破産手続き開始決定、TDB調べ

2014年1月7日 (火)

サービス・商品帝国データバンク(TDB)によると、射水市大江のシーエフは2013年12月16日、富山地裁高岡支部より破産手続き開始決定を受けた。破産管財人は樋爪勇弁護士(高岡市中川本町)。

同社は、1989年(平成元年)10月に富山市婦中町で、トラック・バスの車体製造、車体搭載を目的としてサンエの商号で設立、91年11月現所に移転、現商号に変更した。設立当初から、大手のバス・トラック製造会社の一次下請け会社を主力受注先として、トラックのアルミバン、保冷車の製造・塗装、バス関連部品の製造などを行い、特装部門での技術評価は高く、ピーク時の03年9月期の年売上高は5億1900万円を計上し、損益面でも比較的高水準な利益を確保していた。

その後、主力得意先が破産手続き開始を申立てたことから、同社の経営も行き詰まり連鎖する形で05年11月に民事再生法を申請する事態に陥った。06年12月に再生計画の認可を受け本格的に事業活動を再開。大胆なリストラを実施したことで、月商はピーク時の3分の1以下となったものの、人件費を中心とした経費が大幅に削減されたことで07年3月期(同期より3月決算に変更)、08年3月期は黒字決算となった。

しかし、不況の影響で得意先からの受注が低迷する状況となったことで、09年3月期以降の業績は再び悪化、断続的に大幅なリストラを実施したものの、業績は回復せず12年3月期以降は赤字決算が続いた。

今後も、増収要因に乏しく金融機関からの借入を含めた負債に対する返済のメドが立たない状況などから、事業の継続は困難と判断し今回の措置となった。帝国データバンクでは、「負債は約1億1700万円が見込まれる」としている。