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社歴5年未満のドライバー、事故リスクは3倍高く

2025年9月11日 (木)

調査・データ運送会社に特化した経営分析・BIプラットフォーム「トラッカーズマネージャー」を運用するAzoop(アズープ、東京都港区)は11日、トラッカーズマネージャーに入力されたデータを分析したところ、社歴5年未満のトラックドライバーの事故リスクは5年目以上に比べ3倍高いことが分かったとするレポートを公表した。交通事故を減らしていくには、社歴の浅いドライバーへの安全運転教育や意識啓発が重要だとしている。

同社は2020年3月から25年7月までの間に「トラッカーズマネージャー」に入力されたトラックドライバーと事故に関する情報を分析した。運送事故記録を記録している企業のドライバー総数は1万2898人、事故件数は7239件(加害事故は3436件)だった。

同社によると、社歴5年未満のトラックドライバー1人当たりの事故件数は0.46件で、5年目以上の0.15件に比べると3倍の高さだった。

5年目以降の事故件数も比較しても、経験が長くなるほど事故件数は減り続け、「5年から9年」では0.16件、「10年から19年」では0.14件、「20年以降」はほぼ0.1件で横ばいだった。

年齢別にみると、20代が0.55件で最も多く、次いで30代の0.34件、40代の0.30件、10代の0.28件が続いた。20代が特に高いのは、社歴だけでなく運転経験が浅いのが理由だと考えられる。

同社は「50代までは年齢にかかわらず、社歴が浅いと事故が発生しやすいと言える。事故を引き起こすかどうかは、運転する車種や車格、配送ルートや時間帯、積み下ろしの場所やルールなどへの慣れ、不慣れによるところが大きいのではないか」と推測。そのうえで、「社歴の浅いドライバーに対する手厚い初期研修や継続的なサポート、きめ細やかな指導体制の構築が事故の抑止につながるだろう」としている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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