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「国際物流総合展2025 第4回 INNOVATION EXPO」レポート

倉庫の安全性再検証促す「世界一薄い免震装置」

2025年9月12日 (金)

イベントアイディールブレーン(東京都千代田区)は、10日から12日まで東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催している「国際物流総合展2025 第4回 INNOVATION EXPO」にて、物流倉庫や工場などの地震被害を抑える「ミューソレーター」を紹介。たった2枚のプレートで実現する地震対策として、ミューソレーターによる免震効果を実演するデモンストレーションを公開した。

ミューソレーターは2枚の薄いプレートを重ねることで、高い免震効果を発揮するツールで、同社では「世界一薄い免震装置」とアピールしており、国内では博物館や研究室、サーバールームなどのほか、大手事業者の物流施設でもすでに採用されている。シンプルな構造は、想定外の事態でも必ず機能することにこだわったものだといい、兵庫県南部地震や新潟県中越地震など過去の縦揺れを含む地震波を入力した試験で効果の検証を行い、積載物の転倒がないことなども確認済みだという。

あまりにシンプルな地震対策ゆえに、上に載せる什器の重さや高さなどに制限はないのかも気になるところだが、担当者は「重さ、高さよりも、十分な稼働範囲が確保できるように設置することを推奨している。ラックの場合は、間隔をあけて設置する必要があり、当然保管効率は低下する運用となるが、安全確保とBCP対策を見据えて、どんな現場構築を目指すのか。作業員と保管品の安全を重視するならばミューソレーターという選択肢があることを知ってもらいたい」と説明する。

展示会では、アンカー固定の耐震ラックと、ミューソレーター上のラックで、収納物が大きな横揺れにどれだけ対応するかの比較も実演。ミューソレーター利用による圧倒的な安定性を確認できることで、それぞれの施設運営において何を最重要ポイントとするべきか、再検証する機会も提供された。

▲左、免震ラック下に設置された2枚のプレート「ミューソレーター」

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