サービス・商品屋内外対応型の無人搬送サービス「eve auto」(イブオート)を展開するeve autonomy(イブオートノミー、静岡県磐田市)は12日、自動搬送システムに対応する周辺機器の開発、販売を強化するため、新ブランド「eve auto plus」を立ち上げたと発表した。同社の自動搬送車に取り付ける電光掲示板やウインカーなどを扱うほか、他社製品への対応や他社との連携なども視野に入れている。
同社は自動運転技術を使った自動搬送システムの実現を目指し、ヤマハ発動機と、自動運転に関連するソフトウエア開発を手がけるティアフォー(東京都品川区)によって2020年に設立された。
▲(左から)電光掲示板、牽引台車後方ウィンカー(出所:eve autonomy)
22年にリリースされたeve autoは、事前の設備工事が不要な屋外自動搬送システムで、時間帯や気象条件を問わず、自動運転レベル4での無人搬送ができる。夜間や雨天でも24時間稼働が可能で、段差や坂道などのある路面にも対応する。現在、全国約50拠点に80台以上が導入されている。今回、eve autoの基盤にさまざまな拡張機能を組み合わせ、安定した自動化を実現しようと、純正オプションなど周辺機器を開発し、販売することになった。
同日、新ブランドの発表に合わせ、製品の一部も公開した。車両本体に取り付けられる電光掲示板は、両前方や左右、後方にメッセージを表示でき、走行状態や注意事項を周囲に伝える。表示内容は最大30メートル離れた場所からも確認できる。
このほか、台車を連結しけん引している際、ウインカーが荷物で隠れても無線で遠隔操作できる後付けのウインカーや、走行中の搬送車と連動する場内信号機もある。

▲場内信号機(出所:eve autonomy)
今後、導入現場ごとに異なる運用環境や課題に対応しながら、既存の運用を損なうことなく、搬送の自動化をスムーズに進められる拡張機器の開発を進めていく。
また、既存の自動搬送サービスと連携した新たな機能やアクセサリーの開発にも取り組み、パートナー企業との連携で、現場のニーズに応じた柔軟な搬送環境の構築を支援していくとしている。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。
LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com
LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。
ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。