M&Aアルフレッサホールディングス(HD)は6日、キッズウェル・バイオ(東京都中央区)、カイオム・バイオサイエンス(渋谷区)、Mycenax Biotech(MBI、台湾)と共同で、バイオ後続品(バイオシミラー)の国内製造を目的とした合弁会社設立に向けた基本合意を締結したと発表した。これは、厚生労働省が推進する「医療施設等施設整備費補助金」(バイオ後続品国内製造施設整備支援事業)の一環であり、安定供給体制構築を目的としている。
新会社は、アルフレッサグループのアルフレッサファインケミカル(秋田市)の敷地内に製造施設を建設する予定で、同社は国内のバイオシミラーの原薬、製剤の製造を担う。あわせてCDMO(受託開発製造機関)事業も展開し、国内のみならず海外への輸出も視野に入れる。
4社は、2025年5月に同助成事業に共同で申請し採択されており、今回の基本合意により本格的な事業化へと踏み出す。バイオシミラーは、先行バイオ医薬品と同等の品質や安全性を持ちながら低価格で提供されるため、医療費の削減や治療の選択肢拡大に資するとして、政府はその使用促進に力を入れている。
アルフレッサグループの全国流通ネットワーク、キッズウェルの製品開発力、カイオムの抗体技術、MBIの製造実績という4社の強みを結集し、製造から流通、海外展開、さらには人材育成までを含む“トータルバリューチェーン”の構築を目指す。今回の取り組みは、日本のバイオ医薬品産業の国際競争力強化と、医療インフラの持続可能性に寄与することが期待されている。
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