調査・データロジスティード(東京都中央区)とLogpose Technologies(ログポーステクノロジーズ、渋谷区)は8日、複数拠点の配車情報を一元的に管理・最適化する「拠点横断の集中配車PoC(概念実証)」を実施し、物流ネットワーク全体の効率化に向けた成果を得たと発表した。営業力の強化や拠点連携、リソースの最適活用を目的に、ロジスティード東日本(台東区)の配車実績データを活用してシミュレーションを行った。
国内の物流拠点では、営業KPIや配車判断が拠点単位で分断され、ネットワーク全体での最適化が難しいという構造的課題がある。今回のPoCでは、AI(人工知能)による自動配車アルゴリズムとダッシュボード分析を導入し、「どの拠点がどの案件を受けるべきか」を定量的に把握。空き車両の共有や拠点間連携を通じて、差配効率の向上とネットワーク全体の最適化を検証した。
実証の結果、拠点ごとの余剰リソースを可視化でき、営業戦略や受注判断にデータを活用できる見通しが立った。ロジスティード側は「ROI(投資対効果)に厳しい経営層からも高く評価された」とし、現場実装に向けた柔軟なアプローチが成果につながったと説明している。
両社は今後、実運用フェーズへの移行や対象拠点の選定条件の精査を進める方針。さらに、ロジスティードグループ全体で物流戦略を担うCLO(物流統括責任者)人材の育成支援にも着手し、企業の枠を越えたネットワーク最適化を推進していく。
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