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新来島サノヤス、最新環境基準対応ばら積み船完成

2025年10月22日 (水)

▲ウルトラマックス型撒積貨物船「ARIES MOMIJI」(出所:新来島サノヤス造船)

荷主新来島サノヤス造船(岡山県倉敷市)は7日、ウルトラマックス型撒積貨物船「ARIES MOMIJI」(アリエスモミジ)の命名・引渡式を水島製造所(同)で実施したと発表した。同船は同社が展開する“サノヤスウルトラマックス”シリーズの第9番船にあたる6万4000トン型バルカーで、新共通構造規則(CSR-B&T)やNOx(窒素酸化物)第3次規制、SOx(硫黄酸化物)排出規制など、国際的な最新環境基準に対応している。

本船は、全長200メートル未満に収めつつ高い載貨重量を確保し、2025年以降のEEDI(エネルギー効率設計指標)フェーズ3基準を先取りして達成する省エネ仕様を採用。独自開発の省エネ装置「STF」(Sanoyas Tandem Fin)と「ACE DUCT」(Advanced flow Controlling and Energy saving DUCT)を搭載し、低回転・大直径プロペラ、舵の付加物との相乗効果で8%以上の省エネ効果を実現した。

主機関には電子制御式エンジンを採用し、CO2排出の抑制と大気汚染防止に寄与。SOx規制海域を見据えた低硫黄燃料油の貯蔵機能や、バラスト水処理装置、生活排水・雨水用タンクも完備するなど、環境負荷低減に重点を置いた設計が特徴。

荷役設備としては31トン型デッキクレーン4基とグラブバケット4基を装備し、5つの貨物艙には長尺物対応のハッチ長を採用。上甲板から二重底へアクセス可能なトランクも備え、積載中でも点検が可能となっている。

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