ロジスティクスサノヤス造船(大阪市北区)は29日、岡山県にある同社の水島製造所で、ばら積貨物船「THERESA GRACE」(テレサグレース)を竣工した、と発表した。

▲竣工したTHERESA GRACE(出所:サノヤス造船)
同船は、全長200メートル未満に抑えつつ、載貨重量を増した6万4000トン型のバルクキャリア。省エネルギー対策として、低回転・大直径プロペラに加え、最大で6%の省エネ効果があるSTF(サノヤスタンデムフィン)を装備し、推進効率と低燃費を両立させている。また、窒素酸化物(NOx)排出2次規制に対応した低回転超ロングストローク型主機関を採用、硫黄酸化物(SOx)排出規制海域内の航行を考慮し、低硫黄燃料油の貯蔵を可能とした。
荷役装置は36トン型ジブクレーン4基と15立方メートルタイプのグラブバケット4基。貨物艙(ホールド)は5つあり、各ホールドのハッチ長さは、長尺物の鋼管等を効率良く積載できる。