イベント関東1都6県や近畿、東海、東北、九州の中小運送会社で小口配送業務の共同受注に取り組むラストワンマイル協同組合(東京都府中市)は28日、首都圏の1都3県で新規組合員や賛助会員を募集するための配送事業説明会を開催すると発表した。同組合は下請けからの脱却を掲げており、ことし12月からの取扱い荷数は前年比の1.5倍以上になるとしている。
同組合は、EC(電子商取引)の拡大に伴う宅配便の取扱数増加に対応しようと、関東圏の中小の配送業者によって2018年に設立された。共同受注、共同配送のメリットを生かした混載配送を活用することで効率化を図り、安い運賃と正確な配達を両立している。19年からは中京、近畿圏へとエリアを拡大し、さらに九州へと事業規模を拡大している。現在、35社が参加し、月20万から30万個の荷物を扱っている。
宅配事業では大手配送業者の下請けや孫請けとなる中小業者が多く、業界はピラミッド構造となっている。これに対し、同組合は組合員同士の合議により配達エリアを決める独自のシステムを構築し、荷主からの直接受注を獲得している。現在の方式では、一度決まった配達エリアは脱退や譲渡がない限り変更できないことになっていたが、取扱量の増加によって、組合員の配達キャパシティーを超えかねないエリアもでてきた。
このため、取扱量の増えてきたエリアの分割や、配送を開始してないエリアでの配送枠の新設などを行おうと、新たな組合員を募集することになった。
今回のような規模のエリア分割は、首都圏では今後は予定しておらず、どの地域でも加入後の翌月から業務を開始できる環境を整えているという。同組合は新規事業の拡大で現状打破を考えている事業者の参加を呼び掛けている。
説明会は11月28日15時から、セミナールームAivic西新宿1号店(新宿区)で開催し、参加は無料。説明会終了後、情報交換や交流を目的とした懇親会も開かれる。
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