調査・データデジタルマーケティングのNEXER(ネクサー、東京都豊島区)は29日、「トレーラーの印象に関する調査」について結果を公表した。調査は日本トレクス(愛知県豊川市)と共同で、全国の男女953人を対象に行った。
「トレーラーを運転したことがあるか」という質問に対し、「運転したことがある」と回答した方は2.5%にとどまり、97.5%が運転経験がないという圧倒的な差があることがわかった。これは、トレーラー運転が特殊な技能と大型免許や、けん引免許などを必要とする専門職域の作業であるためと考えられる。
次に「トレーラーを運転したことがある」と回答した人に、トレーラーの運転で特に難しいと感じたことを聞くと、「バック・駐車の操作」が45.8%で最多。次いで、「車体が大きく死角が多い」が25%、「カーブや右左折の取り回し」が16.7%と続いた。難しいと感じた理由について具体的に聞くと、「車体が想像以上に大きいから」「ハンドル操作が逆になるから」など、バック操作の複雑さと巨大な車体に関することに集約された。
トレーラーを運転した経験があるドライバーに「トレーラーの運転時に困ったことはあるか」と尋ねると、41.7%が「困ったことがある」と回答。具体的には「駐車しにくい」「右左折時の内輪差」「狭い農道で脱輪しかけたり垣根を壊したりしたことが有る」といった回答が見られた。
トレーラーの運転をしたことが無い人に、トレーラーの運転は難しそうだと思うかと質問すると、「とても思う」が72.5%、「やや思う」が16.5%となり、併せると9割が難しいという印象を持っていることがわかった。理由については「小回りが利かない」「大きさを把握しづらい」など、サイズ由来の根本的な難しさや、「バックはハンドル捌きが逆」や、連結部が折れ曲がる「ジャックナイフ」といった特殊な現象への言及があり、技術的な複雑さを認識していることがわかった。
同社はこういった状況に対し、適切な教育と環境があれば、トレーラーは物流の効率化や人材育成の新たな可能性を広げる手段として注目されていることを紹介。安全運転のノウハウや最新技術を学べるドライビングスクールの実施、企業向けの導入支援、活用方法の提案などのサポート体制が整いつつあることを強調した。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。
LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com
LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。
ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。



















