サービス・商品3DCGとAI(人工知能)を使ったコンテンツ制作などを手がけるORENDA WORLD(オレンダワールド、東京都港区)は29日、同社のVR運転シミュレーター「SimRaku Drive」(シムラクドライブ)のオプションとして、専用筐体の販売を開始したと発表した。シートやハンドル、ディスプレイの位置を調整でき、普通乗用車から大型トラック、建設機械まで、あらゆる車種の乗車姿勢を再現する。固定式と可動式があり、これまで以上にリアルな運転訓練が可能になる。
SimRaku Driveは、VRゴーグルとハンドルコントローラーさえあれば、オフィスの片隅でも運転研修ができるシミュレーターで、ゲーム感覚で楽しみながら、実践的な危険予知能力を身につけられる。

▲VR運転シミュレーター「SimRaku Drive」(出所:ORENDA WORLD)
SimRaku Driveは、狭いスペースでも気軽に研修をできるのがメリットだった。しかし、安全運転教育への関心が高まるなか、運送・物流業界や建設業界では、ドライバー不足が深刻化し、未経験者でも効率的に運転技術を習得できる教育システムの構築が急務となっている。特に特殊車両の教習は運転機会が限られ、人手不足も深刻な状況となっている。このため、より実践的で没入感の高い訓練環境を求める企業向けに、専用筐体を販売することにした。
従来のドライビングシミュレーターは特定の車種に特化していることが多かったが、SimRaku Driveの専用筐体は、一台で普通車や大型車、6輪商用車、大型トラック、建設機械など幅広い車種に対応する。シートの高さを上げればトラックの運転席、ハンドルの位置を調整すれば建設機械の操作席と、訓練内容に応じて柔軟に環境を変更できるため、教習所や企業研修施設での多様な訓練ニーズにも応えられる。
筐体には固定式と可動式があり、固定式はソフトウエアを含めて一式150万円、移動式は一式で300万円となっている。
固定式は軸が動かない標準タイプで、シートやハンドル、ディスプレイの位置調整が可能。基本的な運転訓練に向いている。可動式は車両の動きに合わせて筐体が動くモーション対応タイプで、加速や減速、旋回時の体感を再現できる。
同社は、専用筐体と組み合わせることでシミュレーションによる訓練効果を最大限に発揮できるとしている。
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