サービス・商品インテリア系大型商品の配送を手がけるTriValue(トライバリュー、さいたま市見沼区)は4日、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC、東京都港区)が運営する量子コンピューティングと数理最適化の技術を活用した配送ルート作成サービス「OptyLiner」(オプティライナー)について、販売代理店契約を締結したと発表した。同社は、OptyLinerの採用を検討するメーカーや物流事業者に対し、導入から運用まで一貫したサポートを提供する。
OptyLinerは、車両の積載量や台数、ドライバーの労働時間など、複数の条件を考慮し、移動距離や稼働台数、CO2排出量などを最小化する最適な配送ルートを高速で算出する。従来のシステムでは、1回の計算に数分から20分以上を要していたルート計算を5秒で完了する。計算速度の大幅な向上により、条件の微調整や繰り返しのシミュレーションが容易となり、空車の抑制にもつながる。
システムの設計段階から配送計画の担当者の声も取り入れ、直観的に操作できるユーザーインターフェースを開発し、先端技術を利用しやすくした。さらに、家具や建材、ネットスーパーなど、業種に応じた配送ルールや条件などをあらかじめ用意しており、物流現場の幅広いニーズに対応できる。
OptyLinerの開発には同社も参加し、物流会社としての知見を提供したほか、実証実験は同社の物流センターで行われた。
今後、同社ではサービスの導入を検討している物流企業をサポートするほか、全国輸配送サービスで連携する企業に対しても、OptyLinerの活用で業務負担の軽減や業務拡大を支援し、より強固なパートナーシップの構築を目指す。
CTCも「TriValueが持つ実運送のノウハウとシステムへの知見が加わることで、全国の物流現場へのOptyLiner導入・支援体制がより強固になると確信している」と歓迎のコメントを出した。
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