三井物産、ブラジルの農業生産・穀物物流会社を連結化

産業・一般三井物産は13日、米国シーエイチエス社（CHS）がスイスの子会社を通じて保有するマルチグレイン社（MAG）の発行済み株式の44.2％（議決権比率45.1％）を取得することで基本合意したと発表した。

MAG社は、ブラジルで穀物を中心とする農業生産事業、穀物物流事業（集荷、加工、輸送、輸出、販売）を行っており、三井物産はMAG社の株式を44.2％保有する筆頭株主。今回の追加取得により、三井物産の出資比率は88.4％（議決権比率90.1％）となり、MAG社は三井物産の持分法関連会社から連結子会社に異動する。

取得価格は2億2500万米ドル（約190億円）、累計投資額は4億5900万米ドル（約440億円）となる。三井物産は、MAG社を同社穀物事業の中核関係会社と位置付け、引き続きブラジルでの農業生産・穀物物流事業を拡充し、ブラジルからアジアを中心とする市場に向けた穀物の安定供給体制の強化を図る。