環境・CSR三井不動産は8日、千葉県船橋市の大型物流施設「MFLP船橋」にて、地域交流イベント「MFLP船橋プレミアムフェスタ2025」を開催した。地域住民や入居テナント企業、街の企業・団体が一堂に会し、街づくり型物流施設としての新しい在り方を示した。

同施設は、「街づくり型物流施設」というコンセプトをもとに、物流機能のみならず地域社会との共生を視野に開発されてきた。3棟からなるMFLPの物流機能を核に据えつつ、地域住民も利用可能なスポーツ施設・緑地空間などを同敷地内に開発。スポーツ施設「三井不動産アイスパーク船橋」などを併設し、街の憩いや交流、賑わいを生み出している。
今回のプレミアムフェスタでは、「人と街がつながる。南船橋をもっと好きになる。」をテーマに掲げ、物流施設という枠を超えた「街の一部」としての姿を発信、スポーツ施設・緑地空間ではさまざまなイベントが開催され、地域との一体感や賑わい創出を体現した。

▲ステージではご当地キャラクター・ふなっしーが、物流クイズに挑戦
ステージショーでは、地域ゆかりのキャラクターや一流アスリートによるプログラムを展開。物流に関するクイズなどを通じて社会インフラとしての理解を深める試みも行われた。子どもたちはスケート教室やラグビー体験などを通じて、物流施設敷地内でのスポーツ・文化体験を楽しむ機会を得る。
さらに、物流施設としての機能面の進化も紹介される。通常立ち入りが制限される倉庫内部を巡るバスツアーや館内見学会では、最新の物流機能・テナントの活動に触れることができ、物流業界の魅力と地域の暮らしがつながる場としてのMFLP船橋の位置づけが浮かび上がる。

テナント企業も販売会・ワークショップなどで地域交流に参加、物流の仕事体験「ダンボールランド」などの企画を通じて、廃棄ダンボールのリサイクルやモノを届ける物流の流れを楽しみながら学ぶ場も用意した。物流施設が地域に開かれ、子どもたちが“働く場”を身近に感じられる設計意図が色濃く反映されている。
入居テナントとしてイベントに出展した企業の1つ、アパレル事業のワールドは、布の端切れを有効利用したリース作りのワークショップを開催。使用済みダンボールを紙袋に再生するなどの取り組みも「地域の人々との交流を通じて直接伝えられる」として、施設の外に飛び出す意義を語る。
賑わいと交流を生み出す、新世代の物流施設像を明示し、“地域のハブ”へと進化している姿が見て取れるイベントとなった。(大津鉄也)
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