財務・人事埼玉県秩父地域、1市4町の活性化や中山間地域の持続可能なまちづくりを目的に活動しているちちぶ結いまち(埼玉県秩父市)は7日、ドローン物流の離着陸拠点(ドローンポート)機能を有した店舗を開設するためのクラウドファンディングを開始したと発表した。
計画によると、秩父市大滝地区にある「道の駅大滝温泉」にある飲食店を買収し、「安堵屋」としてリニューアルオープンする。収益は、地区内で運用するドローンによる共同配送の費用の一部に充てる。
大滝地区は秩父地方の西端に当たり、険しい山に囲まれた中山間地域となっている。1960年には8200人が暮らしていたが、現在は人口が500人を切り、高齢化率60%以上と深刻な過疎が進んでいる。
また、大滝地区は市全体の57%を占めるほどの広域で、配送距離が長いうえ、観光客によって交通渋滞することも多いなど、配送事業者にとっては配送効率の悪い地域となっている。このため、同法人では物流事業者から荷物を集約し、市街地から大滝地域まで届ける共同配送サービス「おむす便」を運用している。
同法人では、共同配送の利便性を向上させるため、ドローンの導入を検討している。ドローンの運用はコストがかさむため、飲食店を運営し、収益の一部をドローンの運用費の一部に充てることにした。また、店舗の従業員がドローンで運ばれてきた荷物を受け取ることで、運用の効率化を図る。
クラウドファンディングは、クラファンサイトCAMPFIRE(キャンプファイヤー)で12月31日まで実施する。目標額は200万円で、寄付額5000円以上の支援者には、目標額に達成しなくても「安堵屋」で使えるドリンク・フードチケットを贈る。
店舗は11月末に買収する予定で、12月中に改装などを行い、来年1月にオープンする。ドローンによる共同配送は来年3月からの運航を予定している。
同法人では「地元食材を生かした飲食店で、観光客も住民も笑顔になれる場所を作りながら、飲食店の力で地域課題も解決していく」としている。
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