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セイノーHD、CVC出資先への出向制度を開始

2025年11月17日 (月)

産業・一般セイノーホールディングス(HD)は17日、同社のコーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)が出資するスタートアップ企業に従業員を派遣する新たな出向制度を開始したと発表した。出資先支援と人材育成を同時に進める仕組みで、第1弾として国際物流DX(デジタルトランスフォーメーション)企業のShippio(シッピオ、東京都港区)にグループ社員が出向し、業務を開始した。

同制度は、社内では得にくい経験を通じて柔軟な発想力や経営視点を育むとともに、スタートアップ側にはセイノーグループが持つ現場知識や物流ノウハウを還元することを狙うもの。セイノーHDとShippioは2022年の出資以降、物流現場の課題解消やデジタル化に向けた議論を継続しており、今回の出向は連携をさらに深め、テクノロジーと現場知見の融合を図る取り組みとなる。

▲出向人材と受け入れチームのメンバー(出所:セイノーホールディングス)

出向者は1年間、Shippioのデジタルフォワーディング事業部門に配属され、業務改善や新機能の企画などを担当する。スタートアップ特有のスピード感や意思決定の早さを体感しながら、現場からのフィードバックをサービス開発に反映させる役割も担う。

Shippioは、貨物船トラッキングや見積もり・発注、貿易書類管理などを一元化するクラウド型貿易プラットフォームを展開する企業。セイノーHDは今後、制度を複数の出資先へ広げ、価値向上と次世代イントレプレナー育成を両輪で推進する方針だ。CVC活動とオープンイノベーションを軸に、物流バリューチェーン全体のイノベーション創出につなげる考えを示している。

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LOGISTICS TODAY編集部
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