メディカルペット専門の送迎・移動サービス「ペットタクシー」を手がけるわんだにゃー(神奈川県藤沢市)は19日、ペット用酸素室レンタルを行う一般社団法人いきいきプラザ(同)と、東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3県を対象に、ペット用酸素室を自宅へ配達するサービスの実証実験を開始したと発表した。酸素室の配送と移送支援を一体化した本格的な運用モデルは全国的にも事例が少なく、注目度の高い取り組みだとしている。
ペットとして飼われる犬や猫の平均寿命は年々延びており、心臓病や気管虚脱、慢性呼吸不全といった慢性疾患が多く報告されている。こうした症例では、在宅ケアが必要で、酸素を無理なく取り込めるよう酸素室を設置しなければならないケースもある。
しかし、酸素室の受け取りや設置が難しく、必ずしも自宅に準備できるとは限らず、移動の負担から通院回数を減らす家庭もある。また、通院時や急変時の移動手段もなく、困った飼い主が孤立しやすい状況も課題となっている。
こうしたことから、わんだにゃーと、いきいきプラザが連携し、酸素室の設置に必要な機材の手配から移送支援までを一つの流れで対応できる体制を構築することにした。これによって、自宅療養に必要な機材が確実に届けられ、通院が難しい状態の犬や猫でも酸素室と共に移動ができるようになる。また、動物病院との連携も強化し、今後の動物医療・動物福祉での新たな協働モデルを目指す。
利用には、いきいきプラザと酸素室の契約を済ませる必要があり、酸素室の契約や運搬、設置の補助などは同プラザが担当する。
実証実験では、1都3県での需要や、動物病院・福祉団体との連携、ドライバー教育、輸送時の酸素濃度や温度管理などを検証し、サービスの事業化を目指す。さらに、夜間の緊急送迎や、動物医療・動物介護を支援するための移送など、ペットを取り巻く多様な課題やニーズに対応できる地域体制の構築を進めていく。
両社は取り組みによって、動物医療における地域連携モデルを創出でき、飼い主の精神的負担も軽減できるとしている。
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