調査・データH&Iグローバルリサーチ(東京都中央区)は25日、テクナビオ(英国)の産業調査レポート「航空貨物のグローバル市場(2025年-29年):種類別(国際、国内)」を販売開始すると発表した。
レポートによると、航空貨物市場は高付加価値品の輸送を担う戦略的インフラとして世界経済を支える重要な役割を果たしている。一般貨物、エクスプレス貨物、医薬品などの特殊貨物で構成され、多様な航空会社やフォワーダー、空港運営会社などが連携し運営される。
市場規模を押し上げる要因は、電子商取引(EC)の急拡大とされており、小口貨物の国際流通や翌日配送ニーズが増加し、EC大手が専用航空網を構築する動きも広がっている。また、医薬品・ワクチン輸送や、半導体をはじめとする高精密電子部品の国際供給網の高度化が需要を押し上げている。
航空会社による貨物事業強化も加速。旅客機の貨物機改造(P2F)が進むほか、新型貨物機の導入やデジタル管理システムの採用が広がっている。加えて、地政学リスクへの対応としてサプライチェーン分散が進み、必要に応じた空輸シフトが増えているという。
一方で、燃料価格の高騰や空港使用料などによる高コスト構造、人材不足、空港処理能力の限界、脱炭素規制への対応といった課題もある。
将来展望としては、今後10-15年においてAI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)を活用したスマート物流の本格化、貨物専用機の役割強化、アジア・中東を中心とした国際ハブ競争の加速、冷蔵・冷凍輸送の需要増などが引き続き市場を押し上げる要因となる見通し。レポートでは、航空貨物が今後も世界のサプライチェーンを支えるインフラとして拡大すると分析している。
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